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  • 玉田

指定薬物部会ってなに?【HHC規制の流れとカンナビノイド業界】

更新日:2022年9月9日



こんにちは。GEISHA BRANDの玉田です。

本日は速報もかねての記事になります。

まずは指定薬物部会で今回規制された成分についてお話していきます。


目次

・指定薬物部会で今回規制された物質

・指定薬物部会ってなに?

・新たに規制対象に選ばれる物質の特徴

・なぜ今回メジャーな物質が規制されなかったのか

・HHCが規制されたからの流れについて思うこと


指定薬物部会で今回規制された物質

結論から言ってしまうと、弊社で取り扱っている成分は一つも規制されませんでした。

規制された成分はこの3物質です。


・LSZ

・MFPVP

・CUMYL-CBMINACA


※カンナビノイドの規制はないと先日公式LINEで報告してしまいましたが、CUMYL-CBMINACAに関しては合成カンナビノイドでした。お詫びして訂正いたします。


指定薬物部会ってなに?

指定薬物部会とは、最近次々に登場している新成分などの危険性や、社会に与える影響を鑑みて、法令によって規制するかを検討する会議です。

厚生労働省が主催していて、指定薬物部会委員に選ばれた、精神医学や食品衛生の専門家が話し合っています。


新たに規制対象に選ばれる物質の特徴


規制対象に選ばれる成分は、精神作用があるかないかだけで判断できるわけではありません。

これ以外にも話題性などが関係してきます。例えば、

・当該の成分が絡む事件・事故の有無

・精神作用強度

・人体への有害性


LSZは売ってるショップさんがいくつかありましたが、それ以外の物質は日本ではメジャーではありませんでしたね。

規制された物質は9/9から法律により違法になりますので、今手元にある方は破棄するかはやく消費されてください。


なぜ今回メジャーな物質が規制されなかったのか

今回の薬物部会で、O系カンナビノイドやP系カンナビノイド、1v-LSDなどが規制対象になると思っていた方も多いのではないでしょうか?実際僕もその一人です。

今回メジャーな物質が規制されなかった理由には、2つの説があると思います。


①情報の収集と裏付けができずに規制できなかった説

現在私たちが取り扱っている物質は、発見された時期自体が最近だったりします。国が法令をもって規制する物質になるわけですから、その成分の物性はもちろん、精神作用や害の裏付けがないと規制できません。


決定的な事件・事故が発生すれば規制対象になりやすくなるというのはそういった理由があります。


②現在施行されると噂の「大麻使用罪」の成立時に包括規制がかかる説

今日本で施行されている大麻取締法には、「使用」に関する規定がないといわれています。(実質あるようなものですが)


しかし、厚生労働省が、「使用」に関する項目の規制を検討しているという発表がありました。

おそらくほぼ確実に大麻使用罪はできてしまうと思うのですが、この改正時に包括規制されるのではないかという説です。


包括規制とは、例えばTHCを包括規制する場合、THC単体を規制するわけではなく、そこから派生したHHCやTHC-Oなどもすべて規制するというものです。


一気にやってしまった方が行政側からすれば楽で合理的なので、ありえそうな話ですよね。


HHCが規制されたからの流れについて


現在日本のカンナビノイド業界は、規制されているTHCの類似物質を用いた製品が販売されています。いわば法の抜け穴をかいくぐっているわけです。

しかし、HHCのように規制されてしまう物質も当然出てきます。

HHCが規制されてから、この業界ではO系カンナビノイドが流行し、今も続いています。

この流れ、脱法ドラッグの流れに似ていると思います。


脱法ドラッグの歴史については、また別の記事で書こうと思っていますが、脱法ドラッグには大まかに世代を分けることができます。


第一世代は、今と同じように比較的副作用の少ない、本物のTHCに近いような合成カンナビノイドが流行していました。

しかし、HHCのように規制されてしまいました。


そうすると、第二世代が登場するわけですが、一番評価の高い成分は規制されてしまいましたから、妥協して少し効果が弱く副作用の強い成分が流行しました。


もうお判りでしょう。新成分の流行は一瞬で、いたちごっこになってしまうわけです。


それだけならまだよいのですが、成分の種類は有限です。

効果が高く副作用の少ない成分から流行するので、規制合戦の末に残る成分はたいして効かないわりに副作用が強大な成分になります。


僕は、今のカンナビノイド業界がこんな形で終わってほしくはありません。

そこで、GEISHA BRANDから皆さんにお願いがあります。


・製品を使用した状態での運転や、高所での作業は絶対にしないでください。

・極力室内で使用してください。


先ほどもお話した通り、報道されているような事件・事故がきっかけに規制が入ってしまう例が多いです。



この二点を確実に抑えていただくことが、カンナビノイド業界の今後につながります。